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自己満現場記録です

いまを生きる 感想

いまを生きる、観劇してきました~!!全24公演の12公演目というちょうど前半戦が終わるタイミングに行けて光栄です。新鮮な気持ちを忘れないように、帰りの飛行機で思ったことをつらつら書いてます!

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新国立劇場の中劇場、とても距離が近くてびっくりしました。円形だから基本的に死角なし(ときどき柱で見えない時もあったけどね)で、とても良い舞台でした。と、書きながら、「とても」って使っちゃダメか。言語って難しいですね。

 


Travis Japanのメンバーの舞台を見るのは初めてで、新鮮な気持ちでこの舞台を観に行きました。実は、この「いまを生きる」の原作、中学生の頃に現代社会の授業で一度見たことあったんですけど、内容はほとんど覚えていなくて。今回は予習なしで挑みました。

 


1回しか観ていないのでかなり曖昧だとは思いますが、忘備録として記しておきます。主観多めですのでご了承ください。

 


冒頭のシーンでは6人で校歌を歌い、その後客席に背を向けるような形で椅子を並べ、校長先生の話を聞きます。歌い方、座り方から役どころがわかるんです。七五三掛くん演じるノックスは背筋ピーンでかわいらしかったです。

歴史の人物の名前や円周率を言いながら直線で歩く姿は学校の厳しさを表しているのかなと感じました。

そしてキーティング先生の授業が始まります。宮近くん演じるニールの優等生ぶりが教科書を朗読する演技から読み取れます。その後、教科書を破り捨てるシーンでは、田川くん演じるチャーリーの男らしさを感じました。教科書を破りながら先生の方を見て楽しそうにしているんです。なかなか教科書を破ることのできない中村海人くん演じるキャメロンの葛藤もとても良かったです。みんなが順々にびりびり破いていく中、なかなか1人破らず、1番最後に端っこをピリッと破っていました。そこで生徒たちの中の何かが吹っ切れたのか、みんなで破いたページを丸めて投げ合いをしているところに校長先生がやってきます。なんというバッドタイミング。

印象的だったのがクリスに恋するノックスをからかう生徒たちの楽しそうな姿。ノックスが詩を読むたびに合いの手のように「クリス!」と茶々を入れるチャーリーたち。恋するノックスは目がキラキラしていて、ほんきでクリスに恋しているからこそ、他の生徒たちにからかわれると全身で嫌がるしめちゃんかわいい(そこかよ)。クリスへの愛を大声で叫びながら舞台端に捌けていくノックスはとても脚が速かったです。

キーティング先生の卒アルを発見し、死せる詩人の会について何度も尋ねるニール、とてもかわいい一面があるんだなと思いました。そしてキーティング先生の秘密話を聞くためにみんなで集まってギュッとなっているところがとてもかわいらしい生徒たち。

詩を読みたくないという理由で洞窟に行くのを悩んでいたトッドを誘い、書記に任命したニールの優しさ。惚れた。

死せる詩人の会の洞窟へ向かう途中、めっちゃ洞窟を嫌がるキャメロン。私が入った公演では懐中電灯が付かず、「何で付かないの~??」と全力のアドリブをいただきました。思わず客席からも笑いが起こっていました。洞窟の中ではニールの喫煙シーンがあります。浦上くん演じるミークスが詩を読むときに、後ろからキャメロンが懐中電灯で本を照らすところが好きでした。

同部屋のニールとトッドのシーンが何回もあるんですが、だんだんとトッドが心を開いていく様子が描かれています。特に印象的だったのはトッドの誕生日に両親から2年連続でマグカップが送られてきたことをニールに話すシーン。ニールはそのコップを飛び込み選手に例え、ゴミ箱へとダイブさせます。飛び込みの実況をするニール、めちゃくちゃ流暢でかっこいいです。そのシーンあたりからトッドが心を開くようになったのか、声を上げて笑うようになった気がします。さらに、ニールが俳優を目指して親の同意書を勝手にタイプするシーン。トッドがはっきりと自分の意見を言うようになり、ニールを止めていました。ニールがパックを演じることが決まった後、台本読みを手伝ってあげたり、2人の関係は格段に上がっていました。

そんな中、ノックスはクリスの学校で詩を読んだと言います。しかもクラスの人がいる中で。「お前やったのか」とはしゃぎ立てるキャメロンたち。

それからクリスが自らノックスの元を訪れます。クリスの婚約者がノックスに対してお怒りであることを伝えにくるのです。一晩だけでも」と必死に誘う場面でノックスのクリスへの想いが感じ取れました。クリスの思わせぶりな台詞や「あなたってほんとムカつく」という台詞がなんとまあかわいらしいこと。1番のトドメは「クリス 愛してる」のノックスです。これはほんとにやばい。突然の雄。好き。それからノックスとクリスは手を取り合ってニールのお芝居を観に行きます。ノックスは舞台上手の椅子にクリスを座らせるときに椅子を手で指してレディファーストを実践していました。かっこいい。

ニールのお芝居はとても迫力がありました。そんな素晴らしい舞台をみんなが拍手で見守る中、父親は怒ります。

その後キーティング先生とニール以外の5人とクリスで洞窟で詩を読む場面。そしてその後ろでニールが机の上で台詞を言う場面。既に客席からすすり泣きが聞こえてきました。洞窟では生きることを語っているのに対し、ニールは自らの命を絶ちます。宮近くんの力の抜けた演技、すごいです(語彙力の死)。父親がニールの亡骸を発見した時の力の抜け具合がすごい。

そしてニールの死をチャーリーがトッドに伝えにきます。嘘だろ…と繰り返すトッド、キャメロンが校長に話し裏切り者扱い、次々に校長室に呼ばれる生徒たち。1番苦しい場面でした。ノックスが去り際にトッドにハンカチを差し出したのが印象的でした。

キーティング先生がニールの机に向かって泣き崩れるのもかなり涙腺にきました。名演技。さすがです。

校長室でのシーン。トッドはニールとキーティング先生に出会う前のように怯えきっていました。トッドにとってニールとキーティング先生の存在がいかに大きいものだったのかわかりました。

最後のクライマックスのシーンでは、校長の授業で1番に机に立ち上がるのがトッド。降りないと退学だと言われても降りないトッド。キャメロンは最後まで机の上に立ち上がらなかったが、それも彼の葛藤だろう。

 


そんなこんなでだいぶ端折ったかもしれないけれど、私の率直な感想兼レポでした。

 


♡しめちゃんかわいかったシーン♡

・先輩の肖像画(?)に耳を傾けるシーンのプリケツしめちゃん

・校長先生にびっくりして立ち上がったり座ったりするしめちゃん

・クリスへの愛を叫びながら舞台端に走っていくしめちゃん

・自作の詩を生徒に取られて追っかけ回すしめちゃん

・カーテンコールでおてて繋いで先頭で出てくるしめちゃん

・同じくカーテンコールで大和田さんにばいばいを操られるしめちゃん

 

あと見学席に誰か来たから慌てて双眼鏡構えたんですけど中途半端に近くてピントが全く合わなくて、誰かわかりませんでした。背の高い顔立ちの整った人と女性っぽい人で誰かのご家族かと思っていました。公演終わってレポ見てたらまさかの森田美勇人くんと京本大我くんでした。双眼鏡ちゃんと使いこなせばよかった〜!ちなお芝居は双眼鏡なしで全部肉眼で拝んできましたよ!おしまい!